ABOUT

Concept

人・場所・物との出会いは、旅の途中にも、日常の片隅にもある。
ここでは、その一つひとつを物語として記録し、時に静かに、時に鮮やかに伝えていきます。

美しいもの、力強いもの、ささやかだけれど確かなもの。
それらを通して、私が「これはいい」と信じた価値を届けたい。
読む人にとって、それは新しい視点であり、まだ気づいていない感情の入り口かもしれません。

そして同時に、これは私自身の歩みのアーカイブです。
振り返ったとき、確かに生きた証として立ち上がる、そんな記録を積み重ねていきます。

What is Euler


このたった一行は、世界で最も美しい数式と呼ばれています。
5つの基本的な記号が、奇跡のように並ぶ。
e(成長を表す定数)、i(目に見えない虚数)、π(円のリズム)、1(存在の単位)、0(原点)。
本来なら交わらないはずのそれぞれが、一瞬で結びつき、完璧な調和を見せるのです。

数学者だけでなく、物理学者、哲学者、そして芸術家までもがこの式に魅了されてきました。
理性と感性の境界を越えた「美」の体現だからです。

Euler(オイラー)は、そんな公式の名を借りています。
日常のなかで出会う人や場所やモノ、一見無関係に見える出来事が、あとからふと結びつき、ひとつの物語になる。
その奇跡を、この公式の精神になぞらえて記録していきます。

e

数学の e は、変化の速さを示す特別な数です。
成長や減少など、変化そのものの“基準”として、自然界や経済、物理にも現れます。

このカテゴリは、私が動いた瞬間を切り取ります。
それは大きな挑戦かもしれないし、小さな一歩かもしれない。
動きのある出来事を通して、変化のかけらを残します。

i

i は数学で「虚数単位」と呼び、−1の平方根を意味します。
目には見えないけれど、波や回転の向きを決める大事な成分です。

このカテゴリは、出来事の裏にある私の心の動きを記録します。
旅先の感情、日常でふとよぎった考え、制作中の迷い。
形には出ないけれど、確かに物語を動かす「内なる向き」を描きます。

π

π は円の周の長さを測る円周率であり、季節や波のような周期の基準にもなります。

このカテゴリは、場所とそこに流れる時間の感覚を記録します。
街の歩調、部屋の空気、土地が持つテンポ。
その場に立ったときだけ感じられる「場の呼吸」を残します。

1

1 は乗法の単位元で、何を掛けても変わらない“同一性”を表します。
数学では「変わらない基準」として、すべての計算の土台になります。

このカテゴリは、固有の存在感を持つ人を紹介します。
友人でも、出会ったばかりの人でも、遠くから見かけただけの人でも。
その人らしさが際立つ瞬間を描きます。

0

0 は加法の単位元で、どんな数に足してもその数の本質を変えない“基準”です。
また座標平面では(0,0)がすべての測定の出発点になります。

このカテゴリでは、私が見つけたモノを紹介します。
ふと視点や気持ちを少しだけ揺らしてくれる存在。
手にした瞬間から、同じ景色が少し違って見える、そんなモノたちです。